蝙蝠盤  自由帳

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2009年 03月 30日

道を指すひと

このまえアーツ&クラフツ展に行った。
10年くらい前にウィリアム・モリス展を観に行ってえらーく感動して、
その他にもいろいろ、アーツ&クラフツ運動の思想にはけっこうがっつり影響を受けていると思う。
あんまり表には出てない影響かもしれないけど。
今回、やはりいろいろ思った。
ため息混じりに、「アーツ&クラフツ運動またおこればいいのに、、」と
またこのドラマの再放送やればいいのに、くらいの言い方でつぶやくと、
一緒に行った人に笑われたけど、ほんとにそう思う。
モリスたちのやろうとしていたこと。
数々のあんなに美しい製品たちを作り上げただけでも凄いのに、
「働く」ということ、社会のあり方、人生の生き方の提案までもした。
しかも理想だけじゃない。
体現して、商業にのせ、
よのなかの運動にさえしてしまったんだなぁというところが、
すごいなーーー、そんな人、今いる?器が違うよ、、と思う。

そのつながり。
この前の新日曜美術館で、中原淳一を取り上げていて。
彼も、イラストレーターやデザイナー、雑誌編集者といった細分化された仕事だけでなく
戦後の女性(少女)に、生き方の指針みたいなものまで提示した、
総合的な啓蒙者でもあったんですよ、というような内容だった。
自身が編集長の雑誌のなかみは、
外国文学、日本文学や、世界の名画の紹介から、ちょっとしたインテリアの工夫、
お金をかけないでお洒落するアイディア、色の組み合わせの見本、
おすすめのクラシックや合唱曲の楽譜まで!多岐にわたり、
もちろんそれぞれに本人の手による美しいイラストが満載で。
そりゃ少女たちは夢中だよ。
昔の少女漫画って、よく外国文学の引用なんかがあったりするのは、
漫画家になった人たち(例えば大島弓子とか?)が
きっと少女時代に熱中して中原さんの雑誌を読み、
中原さんに「英才教育」されてのこともかなりなのでは、たぶん、と思った。
実は長年の謎だった。
昔の少女漫画にポーとかコクトーの詩とかの一文が普通に出てきたりして、
「少女のたしなみなのよ」的なかんじがあるのは。
あとネームが今より格調高かったりして。
そう思うと、私が大島さんはじめその世代の描く漫画で教育されたりしてるのも
中原さんの思想の流れということになる。
受け継がれていっていると思うと、嬉しい。

中原さん自身が、
少女にわかりやすく、現代の風潮へのメッセージを書いた文がとてもよかったので載せます。

毎年、スカートが長くなったり、短くなったり、ヘアスタイルもいろいろ変わったり、
それから靴のカカトが太くなったり細くなったり、
そんなものを身につける新鮮さも嬉しいものです。
しかし、最近はマスコミが、
人間の生き方や、ものの考え方にまでこれでもかこれでもかと流行を作って、
そんな生き方をすることが、また、そういう考え方をする方が、新しいといわれたり、
カッコイイ生き方だと考えられたりする傾向があるのではないでしょうか。
人生をスカートの長さや、ヘアスタイルのようには考えないで下さい。
いま、古いといわれている人間の習慣や生き方の中には、
事実、切り捨てなければならないようなものも数多くあるでしょう。
しかし、そんなものばかりではないはずです。
(中略)
ちょっとした興味本位な思いつきや、
無責任に作り上げられた風潮で
「そんなの古い」と片づけてしまえないものも沢山あるはずです。
「いつまでも古くならないもの」
—それこそがむしろもっとも「新しい」ものだとはいえないでしょうか。
人生はスカートの長さではないのです。


スカートで人生を語っているところがすてき。
「新しいもの」って、いわゆる現代アートの世界では特に切っても切れないものだし、
大学でもとにかく新しいものを、と教えられたけど。
私は、上の文の最後に書いてある考え方が、「新しい」と思える。


道を指すことができる人というのは、すごいなぁと思う。
でも、
しばらく前に日記に書いた加藤周一さんの最後のインタビューで、
「現代は、個人の仕事がどんどん細分化されている。
そのため、総合的な視野に立って指針を示せる存在、
どう生きるべきかを示す存在が
生まれにくい社会の仕組みになって来ている。
それが心配だ。」
というようなことを語られていた。
新日曜美術館でも、これだけメディアが大きくなった今、
中原さんのように個人で発信していくことは難しい、
当時だからこその唯一無二の存在というようなことを言っていた。

うーん、、、。思い当たる。
ちょっと違う次元かもしれないけど今の職場をみててもそうだったり。

キビシイなぁ、現代人は。
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by jingjing-li | 2009-03-30 03:08 | アートのはなし
2009年 03月 16日

初めて

絵を買った。
すてきな絵だなぁ欲しいなぁ、、と思って、
この人がいつか「どこかのギャラリーの作家さん」になったら、自分には買えなくなってしまうんじゃないか、と思ったら「買います」と言っていた。
絵を買うひとの心理がちょっとわかったような気がした。
そして、私は自分が絵にサインをしてくれと言われると、
なんのおもしろみもない、返って価値が下がるような「記名」しかできず、
毎回(ってそんなにないけど)困るけど、
自分が買うときはやっぱりサインして欲しくなるということもわかった。
なので、これからは快くサインしようと思う。
ぜったい、裏にするけど。

ゲイサイの日は花粉症のせいで、一日中しまりの悪い蛇口のようにさらさらはなみずが出て、
今年はいつもより酷いのか、、と思っていたけど、
ここ数日は花粉が多い日でもわりと平気だ。
やっぱり体調によるみたい。
自炊をちゃんとしているほうがやっぱり調子いい。
忙しいときはカレーとか麺とか一品もの、
もっと忙しいときはスーパーのお惣菜とインスタントお味噌汁、冷凍食品、になってしまう。
久しぶりに数品ずつ作ったりしてるけど、
一番おいしかったのは、春わかめにレモン汁と生姜醤油をかけただけのやつかも。
ほんとうにおいしくて山もり食べた。

美容院に行ったら、
美容師さんが軽いマッサージをしてくれて、首がめちゃくちゃこってるね!と言われる。
自覚がない、と言ったら、自覚がないのは末期症状的なことを言われる。
美容師さんもやっぱり仕事柄、肩や背中がこって大変で、整体に通っていると言っていた。
一年くらい前に突然背中に激痛が走り、数日間痛くて何もできなかった体験は、
やっぱりこってたせいだったんだなー。
気をつけなければ、、
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by jingjing-li | 2009-03-16 18:25 | アートのはなし
2009年 03月 09日

終わった

GEISAI♯12が終わった。

14万出して壁有りライト付きブースにして、よかった!!!

が一番の感想。
作品も大事だけど見せ方も、すごぉく大事ということ。
今までで一番人が足を止めてくれたし、
話もできた。
自分の絵は壁などで空間を区切られてこそ、なタイプの絵、
っていうかそうでないと眼をひかないんだなぁ。
うすうす分かっていたけど、いままで14万払う勢いとか動機とか必然がなかった。

自分ではほんとにまだ自信がないペインティングを、
ドローイング(今回久しぶりに新作を16枚出展)よりいい、と言ってくれる方も!
すごい励みになりました。
しかも美術をやっている方や油絵を描いている方が。
うそみたい、、。

実は世間で流行りの派遣切りの憂き目に遭い、
来月から無職の危機。
だけど展示の絵を手を抜いたら
頑張って東京での一人暮しを続けていくことすら
無意味になるので、
今日まで求人情報はどんなに気になっても見ないことにして、
打ち込んだかいがあった。
「かいがあった」と思えた一日でした。
なんだか信じられなくて笑ってしまうくらい褒めちぎってくれる人も。
私が何度も落ちたコンペに、何度も入選し、年度大賞までとったことのある方だった。
飯田橋のビルの裏口へ、
落選した作品を引き取りに通った数年前の、むあーんとした心情が蘇った。
あれもかいがあったことになるかな。
水木しげるさんが
「努力は人を裏切ると心得よ
 好きなことをしているのなら
 努力が実らなくても 貧乏でも愚痴をいってはいけないよ」
ということを書いており、
それを読んでから心得てきたつもりけど、
にしてはけっこう愚痴ってるけど、
こんなプレゼントみたいな日もあるんだ。
ドローイングはほぼ売り切れ、
先日載せた竜の女の子の油絵も嫁にいくことになった。
有り難いーーー。
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by jingjing-li | 2009-03-09 08:42 | アートのはなし
2009年 03月 01日

ブースナンバーはA-012

です。
エー、ゼロ、イチ、ニ。
前回の100に続きちょうおぼえやすい。
あと一週間なので、粉のように絵を描きたいと思います。

姉から
「なっちゃんの新CMで女の子が歌ってるのってエレカシじゃない?
 知っとったけ?気づかんかったわ」
とメール。
しっとったよ。すぐ気づいたよ。「はじまりは今」好きやもん。

なっちゃん×エレカシって、CM作った人の感覚に感心。
それともねらいでなくファンかな。


音楽つながり。
ゲイサイ終わったらチャットモンチーの新アルバムを買いたい。
先日「僕らの音楽」が「チャットモンチー×蒼井優」で、
半分以上蒼井優ちゃん見たさに観たけど、
チャットモンチーのライブがとっても良かった!
自分が高校生のときなどにこのバンドがいたら、
ものすごいファンになってしまっていただろうなぁ。
ボーカルの橋本さんを見ていると、こんなふうにギターをかっこいい音で弾いて、
おっきな声で遠くまで、自分の言葉で私も歌えたら、と女子たちは思うと思う。
歌姫然としていなく、ロックバンドなんですよ、えへへ、という様子が、
今まで売れてきた女の子たちと違うように思う。
歌姫たちは、なんとなく悲痛そうな雰囲気がある。
看護婦さんの格好とか、攻撃的アイラインとかをしなきゃならなかったり。
そういうものはそれで、すてきと思うし、女子の憧れが姫にゆくのもわかるけど。
そうではないチャットモンチーが、売れてるのも嬉しいな。
それからメロディがかっこいい曲ばかりなのが感服ものです。
詩は、すごいいいのになー、曲が、、、っていうあの日本の音楽の歯痒さがない。
なのに、全曲歌詞を先に書いてメロディは後から作るんだってさ!どういう才能だ。
だからこそ言葉もまっすぐにくるのか。
あの幼げな見た目とのギャップがすごい。
ああ、チャットモンチーを絶賛する日記になってしまいましたが。

今までひとつでもなくせないものってあったかな
今までひとつでも手に入れたものってあったかな
どうか無意味なものにならないでね
今すぐ意味のあるものになってね

今までひとりでは探せないものってあったかな
今までひとりでは作れないものってあったかな
どうか無意味なものにならないでね
今すぐ意味のあるものになってね
(「恋愛スピリッツ」)

って、描くときの気持ちです。すごい恋の歌なのですが。
では来週。
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by jingjing-li | 2009-03-01 23:41 | つれづればなし