蝙蝠盤  自由帳

comlee.exblog.jp
ブログトップ

<   2007年 11月 ( 1 )   > この月の画像一覧


2007年 11月 11日

象みたいに大きいヤギ

が夢に出てきた。なーんだ、夢のはなしかよ。
と、夢のネタは気がひけますが、書きます。

そこは白い砂の村だった。
陽光が白い地面によく照り返す。
緑は濃くて空は青かった。
私は不思議な村のツアー参加者だった。添乗員はいない。
象みたいに大きな体のヤギは、雄で、首は細いのに、顔は大きく、さらに眼が顔の半分くらいあった。
でも眼を半分くらいしか開けていない。
竹をきれいに組んだ柵の中に、繋がれていた。
たまに地割れのような大きな声を突然発した。
砂が舞い上がるくらいの声。
村中に響く。
びびった。
彼には嫁がいた。
離れた家の庭にいた。
このヤギが、ものすごく美しかった。
ものすごく美しい生き物だった。
体を覆う毛は一点の染みもない純白で、
長い睫毛の間から見える眼のふちや、鼻の周りや、口は、かわいい淡いサーモンピンク、
うわぁと喜んでする抱擁を、こわごわと、でも優しく受け入れてくれた。
ミルクとひなたのにおい、それに柔らかくて暖かい体。
全てにおいて最高のヤギで、そばにいると幸せだった。
くすぐったくなるような幸せだった。なんなんだ。
まさに夢の存在だった。
雄ヤギにとってはひとときも離れていたくはないであろう愛妻。
彼はふと、離れていることを改めて気づく瞬間の、どうしようもない嘆き、
そのためにあんな声をときおり出すのだなぁ、と私は納得した。
あるいは、私たちツアー客が万一嫁を傷つけないよう威嚇しているのかもしれない。


ツアー客の誰も、村の出口を知らなかった。
どこから入ったかもわからなかった。
あなただけなら今帰してあげられると声だけの人に言われた。
私はそのときには私じゃなくて、40代ぐらいのややメタボな男性ってことになっていたと思う。
黄色いTシャツにビーサン、無精髭、首にカメラ。
いや、友達(そのときは友達だったけど、現実には知らない人)がもうすぐ戻ってくるはずだから、そしたら出口を探してみるから他の人を先に帰しちゃっていいすよ。とか言ったら、
善い返事、その返事が帰り道なのだ、と声が言った。
金の斧的、道徳教育的OKで、帰れることになった。
みんなもワラワラOKをもらった。
先に帰る一行を見送る。
彼らは一度、真っ黒な池に飛び込まなければならなかった。
小さな空飛ぶ列車に乗って池から浮き上がってきたら、みんなペラペラで、半透明で、プロジェクターで映し出されたみたいになっていた。
出口を通り抜けるには、一度2次元の存在にならなければいけないのだそうだ。
そのまま列車は高い青い空に飛んでいった。
ある地点でトンボの羽みたいに光るのが見えて、突然消えた。
へーぇ、空が出口だったのかと思った。



個展がんばります。
[PR]

by jingjing-li | 2007-11-11 03:17 | つれづればなし