蝙蝠盤  自由帳

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2010年 05月 07日

今日のラクガキ他

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手塚治虫「MW」読んだ。
人間の悪事がいっぱいでてくる漫画だ。
悪事数珠つなぎ。
おんなこどもにも容赦なく不幸がふりかかる。
もしあらすじだけを人に聞いて、「こういうの読みたい?」と聞かれたら、私はぜんぜん読みたくないと答えるだろう。
でも、手塚治虫のだよ、と聞けば、「じゃあ読みたい」となる。
ふつうはずーーーんんんと読後感が最悪!になるようなストーリーでも、この人はそうならないから。
そしてやっぱりそうならなかった。面白かった。こんなに救いのない話なのに。
楳図 かずおの漫画もそうかもしれない。

手塚さんは死ぬまで人気を気にし続けて、常に若手に負けたくないと、あんな大物なのにある意味大人げなかったというエピソードをたまに見たり聞いたりするけれど、
漫画家が大人になってどうする。とも言える。
楳図さんのあの家とか見てても、そう思う。


アキ・カウリスマキの「街のあかり」観た。
前から思ってたけど、フィンランド人のこの監督の映画に出て来る役者の顔が、すべて自分が絵に描きたいと思うタイプの顔をしている。
画面の色も。さびれた海沿いの街も。
田舎の人の無口な感じ。
こてんぱんに惨じめな状況になったりするのに、なぜか笑えてしまう。
ロックが好きなんだなぁ、と思うところがよくでてくるけど、でもアメリカから遠い場所で、という空気に共感を覚える。世界のすみで聞くアメリカの音楽。
私は世界の中心からも日本の中心からも遠い、富山県で産まれたのだけど、
あの海と山しかない、雨の多い場所のあきらめ感。
「おくりびと」って原作は富山県なのに、映画では山形県が舞台に変えられてしまうような、田舎の中でも存在感のなさ。それさえも受け入れているようなところ。
そういう匂いがこの人の映画からもする。
小津映画に影響を受けたという話なので、日本人は入りやすいのかな。
名前も「アキ」だしな…。
お兄さん(も監督)は「ミカ」だしな…。

絵。
たいてい鉛筆は8Bか7Bを使って描いている。これは芯が固くて描き易い。
久しぶりに色鉛筆を使うと、同じ筆圧で描こうとして、芯をぼきぼき折ってしまうのが困る。
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by jingjing-li | 2010-05-07 21:48 |


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